僧侶も人間

僧侶の何気ない日常

笑顔でいること

僕は、いつもニコニコしているね、なんてよく言われる。 表情では、いつもよく笑っている。 嫌われたくない。嫌な顔をされたくない。 そんな、傲慢な思いを持ちながら生きてきた。 そんな自分がとても嫌いな時代があった。 本当は怒りたいし、泣きたいし、思…

実家住みということ

僕は実家住みだ。 「アラフォー独身実家住み男」 こう聞くとパンチが強いように思ってしまう。 でも、仕方ない。実家に住んでいて、ご飯も家事も親にやってもらっている。 一応仕事はしている。 なぜこうなったか。特に理由はない。 ただ、僧侶として実家の…

辛い悩みの共有

辛いことを共有できる人が欲しい。 そう思うことは当たり前なのか。そうじゃないのか。 僕は、昔から自分の辛さを人に言ってしまう。しんどい、だるい、眠い。 高校の時は、そんな自分が嫌で、こんなことを言うのをやめようと思ったこともあった。 でも、そ…

自意識と友達に

何をしてても自分を意識せざるを得なくなったのかいつからだろうか。 僕は、特殊な家に生まれた。それによって、僕は常にその自分から逃げられないでいる。お釈迦さんみたいに、家でできるような勇気のある人間になれたらいいのに、なんて思ったことが何回も…

こたつの活躍

こたつで一日が過ぎていく。 今年度はこたつを出すかひたすらに迷った。 何かで、座るよりも立った方が勉強は集中しやすいときいて、前年度はこたつを出さないことで作品作りや勉強などが捗るかと思った。 でも、そんな甘いもんではなかった。こたつに入らな…

家ガチャ

「お前僧侶やのに煩悩まみれやん」 友達によく言われた。 小さい頃からレッテルが貼られている。これは、いい意味だけでなく悪い意味でも。 僕は聖人なんかではない。ただ、お寺に生まれただけ。日々その葛藤と戦ってきた。いや、今も戦っている。 学生の頃…

ラジオ体操

元気良く行きましょう! そんな声とともに、ラジオから音楽が流れる。音楽とともに、体操の仕方を元気な声の男性が教えてくれる。 それにつられて僕たちも体を動かす。 日本人なら大体の人がこのラジオ体操の音楽と体操を知っているだろう。 なぜ、ラジオ体…

諸行無常を感じた日

時々、無性にGoogleマップを見たくなる。この現象はなんなのか。僕は、「マップ逃避」と名付けた。マップから想像できることは遥かに大きい。平面の白地図だけでなく、航空図、さらに言えばストリートビューなどはたまらない。行きたいところに、画面一つで…

敏感な僕の話

僕は、昔から色んなものに敏感だった。 大きな音がすると、よく泣いていたと親から聞いた。 その典型例が、花火大会だ。僕はその光景を少しながら覚えている。 地元の花火大会。両親に連れて行ってもらった。当時まだ、僕は小学校の低学年だったように思う。…