僧侶も人間

僧侶の何気ない日常

自意識と友達に

何をしてても自分を意識せざるを得なくなったのかいつからだろうか。

 

僕は、特殊な家に生まれた。それによって、僕は常にその自分から逃げられないでいる。お釈迦さんみたいに、家でできるような勇気のある人間になれたらいいのに、なんて思ったことが何回もある。

 

そんなことを繰り返していると、自意識というものが大きくなってくる。自意識には限界がない。なぜなら、自分からは一生離れることができない。

 

『生きてるだけで、愛』(映画、原作は本谷有希子の小説)

のヒロインが、

「私は私から別れられない」

っていう言葉を放っていた。とても共感した。

 

僕は、僕から離れられない。どう頑張っても。

そんな自分と一生付き合っていかないといけない。そんな自分を否定すると生きるのが苦しいのは当然かもしれない。でも、苦しい時はそんなことは、全く頭にない。

当然のことが頭からポロッと抜け落ちてしまう。

 

「自意識バグってるね」

そんなことを言われることが最近多くなってきた。矢がいつも自分に向いてしまう。向けたくなんかないのに。

性格がそうさせたのだろうが、環境も一つの要因なのだろう。

そうやって誰かのせいにしないと自分が持たないこともある。

 

今日も僕は自意識とキャッチボールしながら生きている。

自分自身と仲良くなるために。